カフカ、トルストイ、ショーペンハウアーにおける非人格的な神 (上)(下)

 

【初出】(上)『思想』(岩波書店)2015年9月号、no.10977頁〜21

    (下)『思想』(岩波書店)2015年10月号、no.1098101頁〜115

 

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【要約】

 19179月〜19184月のチューラウ滞在期にカフカは多数のアフォリズムを書いたが、その中にはトルストイの影響を思わせるアフォリズムが幾篇かある。とくに「信仰の最も拘束なき個人主義」に関する謎めいたアフォリズムには、トルストイの『復活』の影響が見られる。さらに、『チューラウ・アフォリズム』の核心ともいうべき「不壊なるもの」という概念には、トルストイとショーペンハウアーの影響がある。カフカとトルストイはいずれもショーペンハウアーの熱心な読者であったが、二人はショーペンハウアーの「生への意志」という非人格的な神を独自に解釈し直している。

 

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