カフカの「墓守り」における作家と民族

【出典と要約】

 

【出典】:『言語・情報・テクスト』(東京大学大学院総合文化研究科・言語情報科学専攻・紀要)VOL 16, 2009, pp. 13-52.

 

【要約】:

 錬金術師小路期の最初の作品である「墓守り」は、カフカが何度も書き直したすえに未完に終わった断片である。本稿はまず、批判版全集と歴史的批判版全集の校閲の問題点を指摘し、次に、書き直しによって登場人物像が揺れ動いていること、したがってカフカが作品に対する首尾一貫した見取り図を描けなかったことを指摘する。主人公の墓守りは作家カフカであるが、「バベルの塔」という語が出現するこの戯曲作品は、実は「万里の長城」の前駆的作品であるという性格を持っている。この作品は、民族における作家の地位(任用)の問題を扱っている。

 

※この紀要論文は東大レポジトリに掲載される予定です。

 

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