Über Die Chinesische Mauer

【出典と要約】

 

【出典】Chinesisch-japanisches Germanistentreffen Beijing 1990. Dokumentation der Tagungsbeiträge, International Culture Publishing Corporation 1994 (中国・日本 日耳曼語文学学者大会 北京一九九〇年 大会文集, S. 77-96

(1990月北京で開かれた「日中ゲルマニスト共同シンポジウム」において行なったドイツ語発表に加筆した。日本語版の「カフカの『万里の長城』における民 族、国家、宗教」と同じ内容。学会の論文集は中国側で印刷する手はずになっていたが、どういうわけか完成が遅れ、出版まで4年もかかってしまった。)

 

【要約】:
 古代中国を舞台にしたカフカの未完の断片『万里の長城』(1917年3月)は、中国社会を統一している三つの社会的装置、すなわち長城建設、皇帝への信仰、そして謎めいた指導部についての語り手の考察という形で書かれている。本論では長城建設の問題だけを扱っている。この作品はアレゴリー的な性格を持った作品で、中国 人とはユダヤ人を、長城建設はユダヤ人国家の建設というシオニストの努力を、作品中に登場する学者はマルティン・ブーバーをほのめかしている。カフカはシ オニズムのイデオロギーに懐疑的で、自分自身は「地団太を踏みながら小舟に飛び乗った船頭」として、この偉大なユダヤ的事業の文学的報告者にとどまろうと した。

 ※本論は、Bruce, Iris: Kafka and Cultural Zionism. Dates in Palestine, Madison 2007, p. 226 で論及されている。

 

【修正・変更】再読したところ、数多くのミスタイプや誤りを発見した。これを修正するとともに、若干の補足も加えた。(20162月)

 

 

 【本論のWeb版】 【日本語版】

 

中澤英雄のトップページに戻る

 

 

inserted by FC2 system